ホッブス『リヴァイアサン』

リヴァイアサン 3 (岩波文庫 白 4-3)

リヴァイアサン 3 (岩波文庫 白 4-3)

リヴァイアサン 4 (岩波文庫 白 4-4)

リヴァイアサン 4 (岩波文庫 白 4-4)

ホッブスリヴァイアサン』というと、
「万人の万人による闘争」という
国家論のところだけみたいな印象があるが、

本当は、3巻4巻で展開されている、
カトリック的な、極めてプロテスタントな思想だろう。

分析してみると今存在している教会は異教的な代物であって、
我々はもっと正しくイエス・キリストを信ずるべきである、
というようなことをホッブスは主張している。

西洋哲学でよく出てくる、認識論というやつ。
目に映るものは存在するのかしないのか、
というような問いを立てたりするもの。その心は?

 もし神さまの姿が見えたり、
 神さまの声が聞こえたりしたとても、
 それは幻(image)であるよ、
 それを拝んだら、偶像礼拝だ。

というのが本筋の議論であると思われる。