富坂聡 『中国官僚覆面座談会 (Clickシリーズ) 』
◇富坂聡「中国官僚覆面座談会」
- 作者: 富坂聡
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/10/01
- メディア: 単行本
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中国本はCIAの手先みたいなのが多いので
あまり手に取る気にならないのだが、
これは愉快な本だった。
よくある覆面座談会ものだが、
北京のキャリア官僚たちのゆる〜い雑談。
外交部の課長補佐:
外交部は利権がないから貧乏だよ。
春節で現物支給あんだけどさ、生きた鯉でさ、
一時期、冷凍になったらブーイングで生に戻ったよ。
女子職員なんか、帰ったらすぐ食えるように庁舎で鱗取ってるんだぜ。
武警の大佐:
人民解放軍はマジで戦争したがっててヤバイ。
特に海軍とか、潜水艦内部に貼ってるスローガンが臨戦態勢すぎる。
北京では北朝鮮の工作員が韓国人を拉致しまくっててヤバイ。
北朝鮮の危険さは俺らが一番よく知ってるよ。
機関紙:
これでも国内世論とか国際世論とかにすげえ気を使いまくってるんだぜ。
中国本土でのカオスが激しすぎるから、どうしてもかみ合わないけどさ。
あと、台湾が独立を言ったら、マジで攻撃するからヤバイ。
台湾独立を許しちゃったら、漢奸として最大級の不名誉さで
中国の歴史に刻まれてしまうから、
中国人の面子的には台湾独立だけは絶対にムリ。
武警の大佐:
中国の戦争法には、敵に対して基地を供与してる相手は敵とみなすから、
日本のみなさん、そこのところ、よろしく!
中米間で戦争が起こったら、米軍に基地を使わせないでね!
…まぁ、ムリだろうなぁ。やっぱ、台湾か北朝鮮か、だなー