書評:防衛庁防衛研修所戦史室『戦史叢書』

歴史学研究』(青木書店)の、
1977年2月号、451号の、51頁〜57頁に、
防衛庁防衛研修所戦史室『戦史叢書』の書評がある。

この情報は、下の本で得た。

藤原彰天皇の軍隊と日中戦争』(2006、大月書店)

天皇の軍隊と日中戦争

天皇の軍隊と日中戦争

の、「対談 日本の侵略戦争と軍隊、天皇」の、232頁に、

 防衛庁の戦史については、雑誌『歴史学研究』に、
『戦史叢書』が完結したころに、長い書評を書いています。
全一〇二巻を、全部一巻ずつ書評しました。

である。

「全一〇二巻を、全部一巻ずつ書評」とあるが、
補備の6巻は書評が書かれた時には未刊行であり、
概観と、96巻の個々の簡単な内容説明があるぐらいだ。

もっとも、ガイドにはこれで十分であることよ。


まァ、それにしても、軍事史の研究は、資料的には、
都内でないと全くお手上げだな。

筑波大学は東京の飛び地だから、多少マシなだけで。


こうやって一次資料にあたってみると、
みんな孫引き・曾孫引きばかりで、
一次資料にあたってないな、ということがよく分かるぜ。

(20091209追記)

以下を併読されたし。

「現代史の時期区分論とその変遷」
京都大学文学部基礎現代文化学系現代史学専修講義
 日本現代史序説講義ノート
 担当:永井 和
 http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/~knagai/josetu/menu.html