怒りを歌え、ムーサよ(『イーリアス』から)

批判的主体の形成[増補改訂版] (洋泉社MC新書)

批判的主体の形成[増補改訂版] (洋泉社MC新書)

目次
一 存在しない神に祈る
二 弱者の論理
三 イエスの辺境性
四 人間の自由と解放
五 キリスト教市民社会
六 授業拒否の前後

新書版(増補改訂版)への後書き
初版への後書きから

2009-07-10に、武田清子『出逢い 人、国、その思想』を取り上げた。
これはようするに「キリスト教新聞」版「私の履歴書」で、
ICU(国際基督教大学)の体制からの公式見解と言ってよいもの。

それに反逆するのが田川建三『批判的主体の形成』だ。
ICUから放逐された彼の怒りが書かれている。

「六 授業拒否の前後」が該当箇所。

いつも一言多い田川さんなので、
いっしょに追い出された折原浩を
ヴェーバーをよく知っていた。ヴェーバーだけだが。と、
増補改訂版でも残していた。

「外」から見たICUがよく書かれている。
一昨日本郷の東大キャンパスを見たのだが、似ているように感じた。