ウォラギネ『黄金伝説』、その他

黄金伝説 1 (平凡社ライブラリー)

「黄金伝説」といっても、エルドラドみたいなお宝伝説ではなく、
金のように価値のある伝説・伝承(聖人伝)の意味。

ジェノヴァ司教ウォラギネは、
トマス・アクィナスとほぼ同じ年齢。ダンテはもう少し後。

その他、以下のようなカトリックものを読むと、
反対にプロテスタントのことがよく分かる。

マグダラのマリア―エロスとアガペーの聖女 (中公新書)

処女懐胎―描かれた「奇跡」と「聖家族」 (中公新書)

キリストの身体―血と肉と愛の傷 (中公新書)

聖遺物崇敬の心性史 西洋中世の聖性と造形 (講談社選書メチエ)

美術で読み解く 新約聖書の真実 (ちくま学芸文庫)

美術で読み解く 旧約聖書の真実 (ちくま学芸文庫)

美術で読み解く聖母マリアとキリスト教伝説 (ちくま学芸文庫)

こうした莫大な伝承のたぐいをとっぱらって、
パウロ文書にまで戻ってしまえば、非常に身軽になる。

もっとも、「原始キリスト教団」というやつは
宗教すぎて危険なのではないかと感じざるをえない。